丹波市山南町上滝の大型草食恐竜化石の発見現場で、待望の2次発掘が始まった。 作業を担当する県立人と自然の博物館の三枝春生研究員によると、今回の発掘では骨盤や後ろ足の骨の発見に期待がかかるそうだ。それらが見つかると、この大型草食恐竜が新種か否かを含めて、種類の特定がかなり進むらしい。 当面は上部の岩盤を砕く作業が続き、化石がある地層の発掘は年明け以降になる予定。上部岩盤の除去作業では、あわせて恐竜の足跡の化石が残っていないかも、調べるという。良い成果が上がることを願いたい。 2次発掘開始当日、作業を見学しに来た地元出身の人に話を聞いた。なんでも、子どもの頃はよくこの場所で遊び、今でも実家に帰ってきた際は、犬の散歩コースなのだという。取材のたびに感じるのだが、とうとうと流れる川沿いに岩盤がむき出しになっている姿は、本当にダイナミックで、人を引きつける美しさがある。 発掘現場を含めた上久下地域では、今日25日まで、そんな地域に残った風景を楽しむウオーキングイベントが開かれている。お時間があれば、ぜひ訪れてみてほしい。(古西広祐)