「自衛」の意識を

2007.12.04
未―コラム記者ノート

 今月いっぱいで県立柏原病院を退職される脳神経外科の医師の話を聞いた。脳神経外科という医療を失う私たちができることは、「自衛」だ。手足のマヒ、舌のもつれ、めまい、頭痛といった予兆に、気を配ろう。生活習慣病を防ごう。一時的に症状が出て、仕事が忙しく、放っておいたら良くなったという場合も、放置すると数年以内に3割が発症の可能性があるとのことだ。気をつけたい。 丹波市の場合、ほとんどの場合、市立西脇病院か三田市民病院で受診することになる。「近い方の病院を選んで」と強調された。「どちらも大差ない」と感覚的に考えている人も、自宅や職場から「『少しでも』近い方」を確認しておいた方がいい。グラフを見せて頂いたが、発症から治療開始までの経過時間が短い方が結果が良いことは、素人目にも歴然だった。 疑わしい時の相談が柏原病院でできなくなることで、開業医に三田、西脇両病院を紹介されたり、救急搬送されたりすることになる。「行ったけれどだいじょうぶだった」というケースも多々あるだろう。その時は、不平を言わず喜ぼう。それにこしたことはないのだから。(足立智和)

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