「ヨーオイヨーオイデッカンショ」。突然の大きな声に度肝を抜かれた。 よさこい踊りで有名な「丹波篠山楽空間」(橋元工代表)。6月初旬に北海道で行われる「YOSAKOIソーラン祭り」に出場すると聞き、練習風景を取材させてもらった時のこと。練習前の気合を入れる儀式として、メンバーたち約50人が、デカンショ節を合唱していた。 楽空間自体は、今まで祭典などで何度か見たことがあった。勇壮な踊りに感激したが、正直、練習風景が一番感動した。「郷土愛」と言えば大げさかもしれないが、「自分たちは篠山の地で活動しているんだ」という思いが感じ取れた。 橋元代表は「活動を通して地域のリーダーを育成したい」と語る。踊りのように、まちの一体感を演出してくれそうな人材が確かに育ちつつあると思った。 篠山市には楽空間以外にも、よさこいチームがある。このほど、沖縄舞踊「エイサー」のチームも立ち上がった。郷土を一体感で包んでくれる人が成長するグループをこれからも応援していきたい。(森田靖久)