2年ほど前からだろうか、「2009年は合併10年、篠山城築城400年だから」という言葉を聞くようになった。何となく「節目なんだな」と思っていたが、篠山市は「築城400年祭」という事業を企画し、あちこちにシンボル旗もはためいている。 この祭、コンセプトのスケールが大きい。「一過性の打ち上げ花火ではなく、今後100年のまちづくりに向けた取り組み」を打ち出している。また、開催期間はプレイベントを含めると今年10月から来年10月までと、約1年にも及ぶ長丁場だ。 企画趣旨では「城周辺のイベントではなく、篠山市全域を対象とする」としているが、現在出ているイベント案は、城周辺会場が大半。市の400年祭推進課には「400年祭といっても一体何をすればいいの」という戸惑いの質問も寄せられているという。 確かに、一般市民がイメージする「祭」からすれば少し分かりづらい。ただ、逆に言えば「何でもあり」とも言える。「新しい丹波篠山らしさとはなにかな」と、ちょっと力を抜いて考えてみたい。(徳舛 純)