約500。篠山支局に配属されて約半年で書いた記事の本数だ。取材相手が一人の場合はほとんどない。記事の倍、あるいはそれ以上の人と関わってきた証しとなる数字だと思う。 初めての赴任地だった篠山。記者としてしゃべる一言一言が、ぎこちなく要領の悪いことも多かった。それでも、快く取材に応じてくれた人たちに心から感謝したい。 いろんな出会い、いろんな取材があった。新聞を見て喜んでもらえたこと、お叱りを受けたこと―そのたびに一喜一憂した。でも、記事を見返すたび、取材相手の顔が目に浮かび、そのどれもが忘れられない貴重な思い出になっている。 7月から丹波市担当に異動になった。これから、どんな人に出会い、どんな光景を目にし、どんな取材をするか、とても楽しみだ。 半年で大してレベルアップできたとは思わない。でも、500という数字を誇りに、新しい舞台で頑張っていこうと思う。 篠山市のみなさん、ありがとうございました。またどこかで。丹波市のみなさんよろしくお願いします。(森田靖久)