いつまでも祭りを

2008.10.20
未―コラム記者ノート

 威勢のよい声とともに、みこしが街中を駆ける。精いっぱい太鼓をたたく子どもの姿もほほえましい。特産品を食べる観光客の笑顔もはじける。 秋を迎えた丹波地域では、各地で祭りが催されている。住民主体で行うものや、さまざまなイベントなどで地域のPR、活性化をねらうものがある。 篠山市では、「丹波篠山味まつり」が開かれ、都市部からの観光客が相次いだ。舞鶴若狭道は、まれに見る大渋滞となった。一方、丹波市でも、「柏原藩・織田まつり」が催された。総勢100人の時代行列が街中を練り歩き、観光客から盛んな拍手が送られた。ともに地域性を生かした祭りで、まちに活力を呼び込む絶好の機会だ。 しかし、みこしを引く子どもたちが年々減っているという声を聞いた。若い世代の力は、祭りを行う上で必須。少子化が加速する中で、いつか、祭りが消えてしまうのではないかという懸念はぬぐえない。 解決策は誰も見いだせていない問題だが、年に一度、町が最大の活気を見せる祭りが、これからも続くことを願い、解決策を模索していきたい。        (森田靖久)

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