お出かけ雑誌の視点

2008.11.25
未―コラム記者ノート

 月刊誌「大人組Kansai」の増刊号として発行された「丹波丹後BOOK」。北摂、丹波、丹後地域の店や施設を約100カ所取り上げており、発行元のプラネットジアース(大阪市)によると、好調な売れ行きで、発売後すぐに増刷が決まったという。 地元紙記者から見ても「相当入り込まないと見つけられない店」がたくさんあり、「車を走らせていて飛び込みで取材した店が多い」とのこと。写真もとてもきれいで目を引く。 月刊誌の特集で特によく売れた号が「北摂」「丹波」「丹後」エリアだったので、1冊の増刊号にまとめたという。雑誌の読者層は「子育てがひと段落した40―60代の都会の夫婦」。この人たちが京阪神から週末にドライブで出かける先として最も人気があるというのだ。記者自身も「自分が一番好きなエリア」と言っていた。 「観光というのはそこに光を当てて発掘することだ」ともおっしゃっていた。ターゲットを絞った「見せ方」が売れる要素になる。丹波地域の観光を成功させようとするなら、戦略が必要だと思う。 (徳舛 純)

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