感性のスイッチ

2009.02.06
未―コラム記者ノート

 先日、「篠山の自然や生きものについて講話をしてほしい」との依頼があり、篠山市立福住小学校へ出向いた。生きものや風景などの身近な自然を見てもらおうと、市内で撮影した写真のみをセレクトして、プロジェクターで映写しながら話を進めた。 前職が、自然公園職員。このことから、この手の依頼が今でもたびたびある。またその時の経験から、地元の子ども達の自然離れが進んでいるということを知った。 都会と田舎―。暮らしている環境こそ大きく違うが、情報化社会の発達で、見ているテレビ番組はもちろんのこと、遊びもインターネットやゲームなどで、その違いは今や全く無い。しかし子供たちが自然に対する遊びの感性を失ってしまったということではなく、ちょっとした仕掛けで、感性のスイッチを入れてやると、自然の中で夢中になって遊び出す。そんな姿を何度も見てきた。このことから地元っ子に、地域の自然の素晴しさを知ってもらいたい、という思いでいつも話している。 記者を始めて8カ月。「これはネタになる」という記者の感性のスイッチが入るよう私も努力したい。(太治庄三)

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