拝啓、花粉症の皆様

2009.03.05
未―コラム記者ノート

 拝啓 花粉症の皆様。この辛い季節をいかがお過ごしでしょうか―。 花粉症デビューを果たして、今年で9年。慣れるどころか、悪化の一途。水のように流れ落ちる鼻水。白目がブヨブヨになるまで掻き続けてしまう目のかゆみ。腹筋が筋肉痛になるほどまでに連発するくしゃみ。この辛さ、花粉症になってみないと分かりません。 国内の花粉症患者数は、今や4人に1人とも言われ、もはや国民病である。マスクをはじめ、目薬や鼻炎薬が飛ぶように売れ、この時期、医薬品業界は約639億円の花粉症特需に沸く。この不況の折、我々花粉症患者はさぞかし景気に貢献していることだろうと思いきや、治療で医者にかかる医療費や仕事がはかどらない等の労働損益、外出を控えることによるレジャーや外食産業などへの経済損益は計約7550億円にものぼるそうだ。 さらにこれからの時期、西風に乗って大陸から運ばれてくる化学物質混じりの黄砂が追い打ちをかける。憂うつな日々は続くが、全国に3千万人以上の同士がいると思えば、なんだか気持ちが楽になるから不思議である。(太治庄三)

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