実はこの3月で、丹波新聞記者になって丸10年が経った。女友だちの顔を思い浮かべてみると、卒業以来、結婚も転職もせず、同じ職場で働き続けている子はかなり少ない。…ともあれ10周年である。 丹波地域の10年間で一番変わったと思うのは、地味だけれど「葬式の場所」。以前は自宅がほとんどだったが、最近では葬儀場がかなり増えている。人口は減り続けている一方、世帯数は逆に増えていることも気になる変化。一番身近な共同体である「家族」もこの10年で変わったのだろうか。 インターネットの普及により、市民がメディアを見る目も変わってきた。テレビも新聞も、マスメディアの報道は、徐々に信頼を失いつつあるのではと感じる。 丹波新聞は今年で創刊85周年。守備範囲は狭いが、いわば「顔の見えるメディア」であり、大手全国紙にはない可能性がもしかしたらあるかもしれない。読者のみなさんも「新聞」というだけでなく、「市民のニーズに応える地域のメディア」として活用してもらえば、結構重宝なのではと思う。紙面にご参加ください。 (徳舛 純)