ご飯にはごま塩を少々。ベーコンエッグにから揚げ、シーチキンと玉ねぎのサラダ。やっぱり塩鮭は外せない。 健康志向や節約で、手作り弁当を職場に持参する独身男性、通称「弁当男子」が増えているそうだ。かくいう私もその仲間入りを果たした。10日時点で、3日連続弁当を持参。次の月曜を乗り切れば、「三日坊主」の壁を越える。 そこで気づいたことが2つ。 まずは冷凍庫の素晴らしさ。余った食材を入れておけば、長期間保存できる。節約に必要不可欠な「文明の利器」だ。 もう一つは、世のお母さん方の大変さ。レシピを考え、早起きして台所に立つ。とても労力の要ることだ。この場を借りて敬意を表したい。 「弁当男子」という言葉の登場は、男性が弁当を作ることが少なかった証拠と同時に、男女の垣根がなくなってきたとも言えるだろう。男性が女性に弁当を作っても何ら不思議はない時代になった。 いつか現れる予定の未来の奥さんも、私の弁当を喜んでくれるだろうか。本音は作って頂きたいが…。 焼き上がる鮭をじっと見つめながら、そんなことを思った。(森田靖久)