現在、世間で急増中とされる草食男子。その定義は、▽恋愛に積極的でない▽協調性が高く家庭的▽エネルギーを趣味に使う▽いい人止まりがち―。困った。私のことだ。 草食の反対が肉食。こちらは世の女子たちの中で増えているらしい。 わが社のある男性社員は、草食に否定的で、息子には「絶対なるな」と注意したそう。一方、当の本人は、趣味に生き、休日は台所に立つなど、私からすれば立派な草食に見える。どうやら多世代に渡って増殖しているようだ。 正直、「草食でもいいではないか」と思うが、「恋愛に消極的」なのは、社会にとってまずい。恋愛は、プレゼントを買ったり、デートに出かけるなど、立派な「経済効果」を生むもの。その先にあるかもしれない結婚は、「人口減少」に歯止めをかける必要不可欠な最大要因だ。 この2つの言葉は、丹波地域の重要課題。丹波男子の肉食化が、求められているのかもしれない。 と、まじめに書いてみたが、私自身肉食への転向はなかなか腰が重い。せめて、臨機応変になれる雑食を目指したいものだ。 (森田靖久)