ガイドライン「3」段階

2009.05.21
未―コラム記者ノート

 新型インフルエンザの世界共通の警戒水準「フェーズ」に対し、国内の対応マニュアルが「医療体制に関するガイドライン」。「まず、健康福祉事務所に電話を」という対応も、ガイドラインを踏まえたもの。患者の数を目安に、5つの段階があり、フェーズより身近な指標だ。今は「2」。 ガイドラインは、「1」「2」と「3」で、大きく対応が異なる。「2」までは、患者を隔離する、「封じ込め」をねらう。まん延し、隔離する意味が失われると「3」になる。 「2」までは、健康福祉事務所が、患者の受け入れ先を探し、入院勧告の「措置」を講じ、「疑わしきは入院」をさせるが、ベッドには限りがある。患者が増えると、重症は入院、軽症は薬を渡して帰宅、自宅療養に切り替えざるを得なくなる。新型にかかっていてもだ。この段階も「3」。つまり、「3」になると、「措置」がなくなり、季節性インフルエンザと同じような扱いになる。 「水際作戦」では、上陸を防ぐことができないことが分かった。手洗い、うがい、食糧備蓄など、我が身は自分で守ると考えるのがよさそうだ。        (足立智和)

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