公開の必要性

2009.07.09
未―コラム記者ノート

 丹波竜マスコット「ちーたん」の金塊像をつくる補正予算案をめぐって、揺れた丹波市議会本会議。市側が会議中に「丹波竜関係に使う」として「金塊ちーたん案」を取り下げ、議会もそれを受け入れるという異例の展開を見せた。 議会中、議員全員協議会などがたびたび持たれ、市と議員らの間で、調整が行われた。紛糾していた議会が、数時間後には、「異議なし」の大号令で終了。言い方は悪いが、「滑稽」に感じた。調整とはこういうものなのだろうか。 普段、丹波市議会では、協議会などを非公開とするケースが多い。今回は公開で行われたので、結論に至る流れがつかめたが、非公開の場合、なぜ「異議なし」になったのか、理由がわからない。傍聴者は疑義の声を上げただろう。 公開したのは、多くの報道陣と市民の傍聴者がいたため。しかし、監視者たる市民がいなければ非公開とするのなら、健全な議会とは言えない。 「知りたい」と思うのは、我々報道だけではない。多くの市民が詰めかけたとしても、「非公開」にするのか。市、議会ともに考えてほしいものだ。 (森田靖久)

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