インタビューでの涙

2009.08.20
未―コラム記者ノート

 連日熱い闘いが続く甲子園。篠山市桑原出身の谷掛裕哉(ひろや)君の地元応援団にお誘いいただき、14日、鳥取城北高校の応援で甲子園球場を訪れた。 攻守の要として鳥取大会を引っぱってきた谷掛君は、4打数2安打と攻撃面で貢献したが、初出場の緊張からか、まさかの2エラー。試合後のインタビューでは気の毒なほど「チームに申し訳ない」と繰り返していたが、ある記者から「『エラーはしたことがないのに。責任感の強さから出たかな』と監督が言っていたけど、どうだったのかな?」と尋ねられたとたん、涙があふれて言葉が出なくなった。 鳥取大会は、谷掛君が勝利に導いた試合もある。本人は悔しくて仕方なかっただろうけど、ミスを責めているのは本人だけだと思う。 桑原地区を中心に有志でつくった地元応援団。応援バスには谷掛君の小中学校時代の同級生やそのきょうだいたちといった若い子たちも。地区ですぐにバスを仕立てるノリの良さが草山の地域の力と重なり、あたたかい気持ちになった。応援団の気持ちはたぶんみんな同じ。感動をありがとう。   (徳舛 純)

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