ワラワラのワイン

2009.10.19
未―コラム記者ノート

 篠山市の姉妹都市、アメリカワシントン州ワラワラ市に行かせてもらったのは、2000年のこと。短い滞在だったが、議場を見せてもらい、議員は名誉職で、報酬は月額3万円余り、年額40万円と聞いて驚いた。 ワイナリー(ワイン醸造所)にも案内してもらったが、一番有名な特産物は「スイート・オニオン」だと聞いていた。玉ねぎの形をしたピンバッジもお土産にもらった。 あれから9年。篠山に滞在中の姉妹都市委員長、ロバート・キーツさんから「ワイナリーの数は周辺で150に増えました」と聞いてびっくり。1970年代にワイン生産が始まり、88年にはワイナリーは8カ所しかなかったが、新しくどんどんできているという。今ではワラワラ市を含むブドウ栽培地域「ワラワラバレー」が、全米有数量のワシントン州ワインを牽引しているそうだ。 ワラワラ市は人口3万1000人ほどで、人口は微増だそうだが、大学も3つあるし、ワイン産業も勢いづいている。一体どうして3万人規模のまちでそのような活気が生まれるのだろうか。   (徳舛 純)

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