「丹波篠山」市

2010.01.21
未―コラム記者ノート

 篠山市が、市職員で「市名改称問題検討プロジェクト」を立ち上げる。市名を「篠山」から「丹波篠山」に変えることのメリット、デメリットなどを多角的に検討するチームだ。若手を中心に5人ほどのメンバーを選ぶそうだ。 氷上郡が合併し、「丹波市」が発足した当時、「将来篠山市と合併したら、丹波篠山市になるから都合がいい」という話が出ていたのを思い出す。そういう思惑が本当にあったのかは分からないが、住民投票で1位だった「氷上市」を差し置いて、「丹波市」に決まった。篠山市からは「京都、兵庫にまたがる丹波地域全体のブランドを横取りするな」という批判がずいぶんあった。 「丹波」も「丹波篠山」も農産物を始めとして全国的に通用するブランドになっているが、意外にも「篠山」は、東京方面では「しのやま」と呼ばれるくらい知名度が低いらしい。 市民の間では、市名についての動きは今のところ聞かれていない。議員が火付け役になり、対応する形で市が動いている。市民アンケートなどもあるそうなので、今後は関心が高まってくるのだろう。注目である。  (古西 純)

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