転ばぬ先の緊急通報

2010.02.01
未―コラム記者ノート

 高齢者の健康不安を取り除く一助になればと、丹波市が、緊急通報システムを一新、新たに「日中独居者」と「高齢者のみの世帯」を同システム利用対象者に加えた。また、専用の弁当箱状の装置のボタンを押すと消防本部に通知が行き、消防から折り返し電話がかかってくる形だったものを、固定電話で、直接消防署員と話ができるよう改めた。 これまでは、家に自分以外に誰か119番通報をしてくれる人がいる世帯は、対象外だった。持病がある高齢者でも、息子、娘夫婦と暮らしている人や、高齢者だけの世帯は利用ができなかった。 何かあった時に、専用の番号で消防に電話すれば、緊急性や必要に応じ、仕事に出ていたり離れた所で暮らす家族やかかりつけ医に連絡してもらえたり、救急車の出動を要請できるのは、心強い。また、電話を受ける消防にとっても、直接しゃべれるようになったことで、救急出動した方がいいのか、そこまでは緊急性がなく、かかりつけ医や近所の人に連絡すれば済むのか、判断がしやすくなる。 我が身を守る「転ばぬ先の杖」。上手な利用を。 (足立智和)

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