10、11日と篠山城跡三の丸広場で開かれた「丹波篠山さくらまつり」。観光協会によると、2日間で2万人近い人出があったそうだ。 昨年までは、近くの大手前南駐車場がイベント会場で、お茶席や飲食テントなどが出ていたものの、桜が植えられているお濠周辺とはやや隔てられた感があったが、今年は桜とイベントが一体になったまつりの雰囲気を味わうことができた。ステージに向けてカメラを構えると、バックは満開の外濠の桜。なかなか粋な演出だと思った。 今年は、丹波焼陶器市が初出店し、丹波焼とさくらまつりのコラボレーションも実現した。「お花見」「巻き寿司弁当としし汁」「丹波焼の器」「市民コンサート」と、充実したテーマを堪能できた。 城跡周辺の約1000本のソメイヨシノは、商工会青年部がボランティアで防虫駆除を続けるなど、市民が守り育ててきた桜。三の丸広場は、デカンショ祭の舞台でもあり、地元っ子のまつりの血が騒ぐ場所。改めて、篠山のもつ観光資源の魅力と、それをつないで発展させていく人々の力をうらやましく感じた。 (古西 純)