季節の移ろい記事に

2010.04.22
未―コラム記者ノート

 寒暖の差があまりに激しい。今年の春はまったくおかしな天気が続く。そうは言いつつも、季節は確実に歩みを進め、丹波地域の桜も見頃が終わった。山では芽吹きが始まり、新緑の季節を迎えようとしている。 そんな季節の移ろいを紙面から感じてもらおうと、私が担当している篠山版には自然ネタがひんぱんに登場する。特に写真を撮りやすい植物の記事は掲載頻度が高い。 国内に自生する草木は約7000種、兵庫県内では約2500種と推定されている。篠山市内では約1200種とされ、この小さなエリアで県内自生種の半分弱が自生しているという、この特筆すべき自然度の高さには改めて驚かされる。京阪神という大都市部のすぐそばにありながら、この環境が残っていることはまさに奇跡だ。 足元に咲く小さな自然、当たり前のように存在し、日々通り過ぎている何気ないふるさとの自然の素晴らしさに気づいてもらえたら、との思いもあり、取材に力を込める。最後に、国内自生種の22%、県内の25%が絶滅の危機に瀕していることを付け加えておきたい。    (太治庄三)

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