ゴールデンウイーク明けの丹波市内中学生の修学旅行に合わせ沖縄を訪問した。空いた時間に、那覇市の東にある「沖縄県立こども病院・南部医療センター」(南風原町)にお邪魔した。目当ては、連休前に設置された「ありがとうポスト」。そう、現地の子育て支援グループが、「県立柏原病院の小児科を守る会」の試みを真似たものだ。小児科外来と救急外来に1つずつあり、沖縄本島内のみならず、宮古島や石垣島の離島の県立病院にも置くそうだ。 ポストには、グループからのメッセージが添えられていた。「診察まで長いこと待たされて大変だったかもしれませんね。でも、あなた方が待たされている間、ドクターは休憩しているわけではありません」「今日、あなたの診察にあたってくれたドクターは私たち患者のために頑張ってくれています」―。 5月9日付の「琉球新報」には、「ありがとうポスト」の設置を伝える記事と並ぶように、糸満市の平和祈念堂で平和の歌「沖縄の海」を合唱する山南中の生徒の写真が掲載されていた。遠く離れた丹波と沖縄が近づいたようで、うれしく思った。(足立智和)