14日、篠山市内の事業所で行われたサッカー・ワールドカップの日本代表戦観戦会。サムライブルーと呼ばれる青いユニホームをまとった日本代表選手がグラウンドを疾走する。「行けっ」「よっしゃっ」。決勝点が決まった瞬間には、集まったサポーターから叫びに似た歓声が上がった。 どの競技でもワールドカップは「世界大戦」だ。国が威信をかけて勝負に挑む。必死になって応援する国民は、この時ほど「愛国心」を感じる瞬間はないのではないだろうか。 などと言いながら、すいません。実は今回のワールドカップ、それほど興味がありませんでした。首相交代や参院選など、他のニュースに気を取られて。 しかし、実際に観戦すると、一瞬でにわかサポーターに変身。気がつけば、国を背負って戦う選手たちに声をからして声援を送っていた。 某国では愛国心(パトリオット)という名のミサイルがあったことをふと思い出す。戦争以外で愛国心を感じながら戦うことができるスポーツの良さを今さらながら実感しつつ、取材現場を後にした。 (森田靖久)