小学校の運動会で記憶に残っているのは、練習がやたら暑かったこと。20年以上前の子どもでもそう思っていたのだから、丹波地域でも温暖化している最近では、運動会の練習もなかなか大変だろう。 特に今年は、観測史上で最も暑い夏で、9月に入っても残暑が続いた。丹波市内小学校への取材で、運動会期間、例年以上に熱中症予防に知恵をしぼっている様子が分かった。 市教委から休憩と水分補給についての通達はあるものの、細かい指導は学校ごとの判断になっているらしく、対応はさまざまだった。 ほとんどの学校が例年よりも気を使っているという回答で、指導の範囲では「休憩をこまめにとって水分補給をする」という対策が多かった。塩分をとるのがよいということで、「お茶に塩」「スポーツ飲料OK」の所も。変わったところでは、「担任がクーラーボックスを持参して、子どもがタオルを冷やして首に当てる」という学校があった。「気温が35度を超える場合は練習をやめて他の授業に」という思い切った選択も聞いた。 本番まであと1週間。元気に乗り切ってほしい。(古西 純)