道の駅「丹波おばあちゃんの里」の生産者部会が、直売所としては珍しい「週一朝礼」や「出荷申し合わせ事項」を取り入れていると聞き、取材させてもらった。 月曜午前8時半、朝礼が始まった。50―60人が集まっている。グリーンのそろいのキャップをかぶっている人が多い。所属意識の表れだろうか。荻野部会長の話を熱心にメモしている人もいる。 週末当番の会員からは「ニンジンが7本いっぺんに売れた。店でスープを出すらしい」という報告や、「ハクサイの品質に差があった。客が多くて売れるからといって、悪いものを出してはいけない」などの意見も。ずいぶん率直にいろんな話を共有するんだなと感心した。 部会員の平均年齢は75歳ほど。週1回の朝礼はお互い元気な顔を見て励ましあう場にもなっているという。 厳しい申し合わせは、167人という大所帯をまとめるのに欠かせない法律になっているとか。こうした組織づくりを高齢の方が熱意をもってされていることに驚き、いわゆる現役世代の会社も見習うところが多いと思った。(古西 純)