ABCへの道?

2010.12.11
未―コラム記者ノート

 11月28日号の本コーナーで宣言した私の無謀な挑戦「篠山ABCマラソンへの道」。2回目の経過報告を行う。 トレーニングを始めて1カ月。鼻歌交じりにこなせるようになると体も少しずつしぼれてきたよう。体重はまだ1キロ減だが、心なしか体が軽い。 そんな私は徐々に気がつき始めていた。歩道には、悪魔がしかけた罠のごとく、びっしりと障害があるということに。 夜走る私。街灯の光が当たらないところに差し掛かると、歩道はその姿を消し、ただ、のっぺりと黒い空間に変わる。障害物はないと信じて走っていると、ちょっとした凹凸に足首を取られる。グキッ。 そして地面ばかりに気を取られていると、前方から猛スピードの自転車が迫る。顔を上げた瞬間、目の前。右足から飛んで交わす。勢いと腰のひねりで、ワルツのごとく一回転。あらよっと。 悪魔と闘いながら10キロを連続6日こなした日。異変は突如訪れた。左ひざが痛い。明らかに筋肉痛の類ではない。とても走れなくなって6キロでストップ。 「故障」。思いもしなかった文字が頭に浮かんだ。=つづく?=(森田靖久)

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