篠山市531人、丹波市834人―。今年の丹波地域における新成人の数だ。10日、両市で成人式が行われ、篠山市の取材に出かけた。 成人式と言えば、毎年話題にあがるのが大荒れの成人式。篠山では、大ごとには至らなかったが、式場内で数人の男が大声で叫んだり、拡声器のサイレンを鳴らしたりして騒いだほか、新成人同士の小競り合いもあったと聞く。そんな状況を見かねてか、同じ新成人の女性が壇上に上がり、「成人したのだから、自覚と責任ある行動をとってほしい」という旨の言葉で、ぴしゃりとたしなめた一幕には胸がすいた。 新成人が生まれた年、私は18歳の高校生。その皆さんが、はや成人されたことを考え、自分のこれまでの人生を振り返ってみると、あまりに成長していないことに改めて気付かされ、少し気分が沈んだ。 新成人の皆様へ。20歳を過ぎたら、人生「光陰矢のごとし」。月日の経つのが急速に早まるので、1日でも早くなりたい自分を見つけ出し、それに向かって邁進(まいしん)してください。そういう私は、未だ夢に向かう旅の途上。(太治庄三)