11日に発生した東日本大震災。連日、目を覆いたくなるような惨状が続く。丹波地域でも多くの人が胸を痛め、恐怖し、何か支援ができないかと思案を続けている。
先般、気になる話を聞いた。国民の多くが、不眠や不安を感じるようになる「急性ストレス障害」を患っている可能性があるというのだ。現地にいなくとも映像などを介して、心に大きな負担がかかっているということだろう。
事実、まちに活気がない気がする。イベントを行っている人も「こんなことをしていていいのだろうか」と漏らしていた。得体の知れない闇に捕らわれているかのようだ。
気持ちはよくわかる。私だって同じ。でも、被災地への思いは持ちつつ、明るく生活を送ることが大切だと思う。私たちが沈んでいて良いことなんて一つもない。
きっと私たち個人にも力を求められる時が来る。その日まで力を蓄え、準備を怠らないことが今、求められているのではないだろうか。
被災した人々はストレス障害どころではないはず。最大級の元気と笑顔を贈れるよう、備えようではないか。(森田靖久)