院内ボランティア

2011.03.12
未―コラム記者ノート

 丹波市内の有志が、県立柏原病院の院内ボランティア「オオムラサキ」を立ち上げた。名称は、丹波の森公苑で繁殖が試みられている国蝶にちなむ。
 以前から院内ボランティアをしたいと考えている人はいたが、「患者数が少なく、来てくれた人が時間を持て余しては申し訳ない」と及び腰だった病院側が、ボランティアの申し出を了承した事が、一時期よりは、病院に余裕が生まれてきた事を物語っている。
 意欲的な人の集まりで、院内スタッフの助けになると共に、いい意味での刺激にもなると期待されている。一方で、「もっと役に立ちたい」となると、ボランティアに任せる業務をねん出するのに病院側に苦労をかけることになりかねない。オオムラサキは割と激しく羽を動かすそうだが、活動はモンシロチョウのように、ふわりふわり続けるのが良さそうだ。黒子に徹し、「すき間を埋める」気持ちで。
 発足会員に男性は1人。男性で入会したい人もあるかもしれない。門戸を広くし、関わる人間を増やしてほしいとも思う。病気をもらわないように、健康に気をつけて元気を届けて下さい。(足立智和)
 

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