昨年11月28日号の本コーナーで宣言した私の無謀な挑戦「篠山ABCマラソンへの道」。最後の報告を行う。
2月に入り、うれしい出来事があった。以前、取材でお世話になった篠山市内の事業所に勤務するNさんから電話。「私もABC走るので一緒に練習しませんか」。
かくして急造チームを結成。練習はもちろん、励ましあったり、不安を吐露して落ち込んだり。一人で走ることを思えば、とても楽しい時間だった。
ある日、仕事をしていると、我が社の会長がやってきた。「森田君、無理して倒れるなよ」。さすがボス、私などの身を案じていただき…。「君はいいけど、大会に迷惑がかかるからな」。前言を撤回します。
11月から練習を始め、膝を痛め、理由をつけては練習をさぼった。走るのはしんどい。体もだが、精神もしんどい。なのになぜ人は走るのか。その答えが42・195キロの先にあるのか。
正直に言う。とても憂鬱です。でも、もう走るしかない。完走できれば拍手を、リタイアすれば嘲笑をください。
今日、3月6日。いざ号砲である。(森田靖久)