石巻市での丹波市民災害復旧ボランティア隊に同行し、調整役を担った丹波市社会福祉協議会の荻野和昌さんから、初日に活動した牡鹿半島の鮎川地区の写真を見せてもらった。2カ月前に岩手県三陸海岸で見たのとそっくりな、壊れた町が映っていた。
活動2日目の回収された写真を洗浄、整理する作業風景にも目が釘付けになった。デジタルカメラの時代に、かつてのモノクロ写真の印画紙を吊るかのような光景を見るとは…しかも、作業する頭上を多い尽くす、その量の膨大さ。一枚一枚にかけがえのない思い出が詰まった写真を扱うプレッシャーは大変なものだったろうと想像する。心からお疲れ様と言いたい。
参加者に「今後必要な支援」をたずねたところ、20人中16人が、「人的支援の継続」と、書いた。帰任会見で、辻重五郎市長に「第2陣派遣を」と訴える人もいた。交通費、宿泊費の補助、同行する職員の調整、受け入れ先との調整など、課題はあるが、ぜひ「次」につなげてほしい。一ボランティアとして参加し、つぶさに見て来た永井隆夫副市長が、市長に決断を促してくれることを期待する。(足立智和)