師匠の植物写真集

2011.06.04
未―コラム記者ノート

 篠山市西新町の谷口次男さんが、植物写真集を自費出版された。谷口さんとはかれこれ10年以上の付き合いで、何を隠そう、私の植物のおっしょさんでもあるのだ。
 私の前職が自然公園の職員であったことは以前にもここで書いたが、その当時、公園職員でありながら、植物の知識に乏しかった私。そこで谷口さんのお尻にくっついて野山を歩き回り、草花について教わった時期があった。
 次々に花を見つけ出しては、瞬時にその名前を言い当て解説されるその様は、まさに生き字引。さらには、県内の文献には記載すらされていない超珍品種や希少な絶滅危惧種を頻繁に写真に撮ってきては見せていただいたりした。以前「どのようにしてそんな小さくて珍しい草花を見つけることができるの」と尋ねたことがあったが、谷口さんいわく「なぜだか、あの場所が怪しい…」と第六感が働くそうである。
 自然は好きだけれど、植物のことはまだよく知らないというそこのあなた。谷口さんの植物写真集を手に取って、私のように魅惑の植物の世界に引きずり込まれてみてはいかが?(太治庄三)
 

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