“乙”な100選

2011.11.17
未―コラム記者ノート

 全国には数多くの城郭がある。5年ほど前、それらの中から「日本100名城」を日本城郭協会が選定した。兵庫では篠山城や姫路城など5カ所が選ばれている。姫路城のように天守閣がそびえ、立派な石垣がある城が多い。
 しかし城好きには100名城から外れた城こそ、という人も多い。定番すぎて面白くない、というわけだ。そんな城好きが好む“乙”な城を、100名城に対抗して、100カ所選ぼうと企画しているサイトがある。
 城が好きな人には知られている「廃城をゆく」という冊子を手掛けた人のサイトで、十数人程度の人気投票でしかないが、城好きの人が喜びそうな城が並んでいる。
 城から江戸が一望できることに危機感を抱き、家康に破却を命じられた言い伝えをもつ唐沢山城(栃木)をはじめ、県下では全国有数の守護大名であった赤松氏の置塩城や赤井悪右衛門の黒井城も有力な候補にあがっている。
 日本には色々な100選があるが、有名なものばかりだと変わり映えがしない。だとすると、こんな乙な100選もありなのかもしれない。(河本達也)
 

関連記事