皆既月食に興奮

2011.12.24
未―コラム記者ノート

 10日の皆既月食を読者の皆さんもご覧になられましたか―。午後9時50分ごろから月が欠け始め、11時5分ごろには月が地球の影にすっぽりと入る皆既状態に。オリオン座をはじめ、冬の星座が勢ぞろいした満天の星空に、ぽっかりと浮かびあがった赤銅色の満月は美しく、あまりに神秘的であるがゆえに不気味とさえ感じた。
 欠け始めから終わりまでの全経過を全国で観測できたのは、2000年7月16日以来で、久しぶりの天体ショーを撮影しようと、超望遠レンズを夜空に向けてセット。皆既状態になるのを野外で待ち続けた。興奮していたせいか、さほど寒さは感じられない。夜空は快晴。また、スローシャッターで超望遠撮影を行う際の大敵「風」も凪状態。好条件がそろった。
 11時前からシャッターを切り始め、月食撮影と一緒に、周囲の星々もじっくりと観察。流れ星が2度も横切り、月食とあわせて気分は最高潮に達し、眠気も吹き飛んだ。
 次回の皆既月食は、2014年10月8日。このときは午後8時前ごろに皆既となるので、今度はわが子と感動を共有したい。(太治庄三)
 

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