さよなら学生時代

2012.04.05
未―コラム記者ノート

 5回生で大学を卒業した。卒業式には仕事で行けなかったが、サークルの後輩が用意した「追い出しコンパ」に参加した。地方出身者が多いので、京阪神や北近畿、遠くは東海や北海道とみんなちりぢりになってしまう。寄せ書きやペンなどを記念にもらった。ペンはさっそく仕事で使っている。卒業証書をもらわなかった自分の、大切な卒業の証だ。
 フェイスブックの創始者の1人、マーク・ザッカーバーグはあるインタビューで「今ほど大学に価値がある時代はない」と話している。ただ大学での研究が重要なのではなく、大学での出会いが重要なのだそうだ。なるほどと思う。世界有数の億万長者となったザッカーバーグは、大学の友人たちをビジネスパートナーにして今に至った。
 億万長者に比べようはないが、大学で出会った友人をこれからも大切にしたい。歴史の研究者を目指すKとS、丹波に来たら案内するよ。姫路に行ったT、同郷のよしみだ、時間を作って会おう。ともに報道を目指したHとK、互いに違う業種に就いたが、応援している。大学のみんな、たまには会って日頃の憂さを晴らそうじゃないか。(河本達也)
 

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