バイク熱、再燃

2012.08.30
未―コラム記者ノート

 20歳でバイクの免許を取った。20―30代前半までは連休が取れると、オフロードバイクにまたがり、仲間と一緒に道なき道を走ったり、遠方へツーリングに出掛けたりした。テントや寝袋、ストーブ(携帯コンロ)、ランタンなど、アウトドアグッズを満載したバイクでまだ見ぬ土地へGO!まるで鎖を解かれた犬のように、ハイテンションで駆け巡った。大半が野宿のチープな旅ばかりだったが、旅先で出会う人々や街並み、自然など、バイクに乗っているとそれらの魅力がダイレクトに伝わってきて楽しかった。
 しかし、そんなこよなく愛したバイクにも、子どもが生まれ、仕事も忙しくなってきた数年前からは全くまたがることもなくなり、今では“車庫の肥やし”となっている。先日、久々にエンジンをかけようと試みたが、うんともすんとも、反応がない。かれこれ10年以上も乗ってきたことだし、「ここらで新車を」と妻にお伺いを立ててみた。が、「そんなお金もないし、ひまもないやろ!」と、ぴしゃり。あぁ…。そんな私の思いとは関係なく、間もなく、“バイク乗り”には絶好の季節、秋がやって来る。(太治庄三)
 

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