私の旅の楽しみ。赤提灯に誘われるまま、その土地土地の居酒屋へふらりと入り、おいしい地酒と料理に舌鼓を打つ。店員さんともおしゃべりする。そして、少し痺れた頭でまちを闊歩(かっぽ)する。あぁ、考えただけで最高です。
日中、名のある観光地は多くの人がまちをゆくが、夜になると人影は少ない。夜も楽しんでこそ、その土地を満喫できると思うのだけれど。
篠山市ではデカンショ祭に合わせ、新企画「デカンショBAR(バル)」(8月10―16日)が登場した。チケットを購入し、城下町の居酒屋など9店舗で使用すると、お得なメニューが提供される仕組みだ。
「人の回遊性を高める」と言えば小難しいが、ようは、飲み歩きを促すもの。取材しながら、すぐに財布と相談を始め、一人にやついた。
チケットを手に、夜のまちをたくさんの人が歩き、各地で笑顔を咲かす。想像しただけで楽しみでしようがない。私もその一人として歩きたい。
夜に活気があると、まち全体に活気が出る。飲みニケーション万歳だ。みなさん、ぜひBARへ! ただし、お帰りは徒歩か、お迎えを。(森田靖久)