ドラえもんの誕生日に

2012.09.06
未―コラム記者ノート

 9月3日は「ドラえもん」の誕生日だったそうだ。彼が誕生する年は2112年なので、ちょうど100年後に製造されるということになる。
 ドラえもんといえば、何といってもあのひみつ道具。タケコプターにどこでもドア、タイムマシン―。数々の道具が登場し、幼い頃は「あんなこといいな、できたらいいな」の歌詞どおりにのび太がうらやましかった。
 今、小憎たらしい大人になった私は、「あんな道具があったら、誰でもすぐに夢を叶えてしまうし、犯罪だってやり放題やん」などとひねくれたことを考えてしまう。
 もちろん、藤子氏は作品に答えを盛り込んでいる。便利な道具を使いまくるのび太は、必ずしっぺ返しを食らい、最後は反省して、人間的な成長をみせる。作品のテーマは、「ひみつ道具に頼らずとも、未来は自力で切り開いていけるという人生論」と私は思う。
 きっと「人生論」なんて言い出すのは大人になってから。今こそドラえもんから学ぶべきことが多いのかもしれない。
 ちなみにわが家の愛犬は、「ドラミ」といいます。ひみつ道具は出せません。(森田靖久)
 

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