ホッケーの中興を

2012.11.01
未―コラム記者ノート

 篠山のお家芸、ホッケーでの若者たちの活躍が目覚しい。
 「全国選抜大会準優勝」「関東大学リーグ優勝」「インターハイ近畿大会優勝」「日本リーグ優勝」。華々しい見出しが並び、鼻高々だ。
 私も小学生の頃はホッケー小僧でした。石のようなボールと風を切るスティックに恐れをなし、中学に入ると辞めてしまったが、だからこそ篠山のすごさがよくわかる。
 ただ悲しいかな、人材の流出が激しい。高校での活躍はみな県外。高校野球と同様、名門高校があり、より高いレベルを求めて旅立っていくのだ。篠山鳳鳴高校のホッケー部も姿を消した。
 地元で育った少年たちの活躍は、たとえ県外であっても、本当に喜ばしいことだ。ただ少し欲を言えば、地元から全国へと羽ばたいてほしい。
 そのために必要なものは数え上げればきりがないが、まずは、ホッケーという競技への地域の関心と理解が深まることだと思う。
 毎週のように、篠山スポーツセンターでは練習に熱を入れる姿が見られる。ぜひ一度、足を運んでみてください。けっこう手に汗握ること請け合いです。(森田靖久)

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