衆議院議員選挙が始まった。公示直前まで続いた政党の離合集散に食傷気味。政権をめぐる合従連衡が選挙後も続くんだろうかと考えると、気持ちが萎える。どの党から立候補するのが、誰と組むのが有利か、そういった立候補者が、国民の政治無関心、政治離れを増大させている。
丹波市議会では、会派が、合従連衡を繰り返している。公明と共産を除き、主義主張に大差がない保守系無所属議員が2派に分かれ8年対立を続けている。発端は、定数が30だった8年前の丹波市発足時の選挙。同じ校区を地盤とする議員が、二手に分かれ会派を作った。校区内の主導権争い、「私怨」に近いものに会全体が巻き込まれ、今に至るまで遺恨を引きずっている。
地盤も重ならず、考え方にも違いのない、本来争う点がない人間どうしが、無理に理由を作って敵味方に分かれ、争っているように見える。有権者のまなざしは冷ややかだ。
「あなたは何をするために、この人たちと組んだのか」「会派として、私たちのために何をするのか」―市民の質問に答えを持ち合わせている議員はどれぐらいいるのだろう。(足立智和)