政治家への「依存」

2012.12.20
未―コラム記者ノート

 総選挙が終わった。有権者として、どの人、どの党に投票するかを考えながら過ごしたが、最後まで迷った。特に比例区は、脱原発を進めてくれる政党に入れたかったが、どの党にも信頼しきれない面があった。
 何となくもやもやとした気持ちでいた投開票日翌日、音楽プロデューサーの小林武史さんが代表取締役を務める農業生産法人「株式会社耕す」と、市島町中村自治会との農地賃貸契約の取材があった。
 小林さんは、音楽仲間とともに環境活動への融資を行う団体「APバンク」をつくっており、その実践プロジェクトとして有機農業に参入。市島でも来年から始める。
 取材陣とのやりとりの中で、選挙にふれ、「国民は結局、強い力に依存する方向を選んだなという思いがある」と言われたのが印象に残った。小林さん自身は、意義があると思ったことは、先頭に立って動く人だろう。政治家に任せきりではもう立ちゆかないのではという意見にも聞こえた。
 「一体どこに入れればいいの」。私自身の迷いの答えは、まずは自分が動くことで見えてくるのかもしれないと思った。(古西 純)
 

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