三十路

2013.01.19
未―コラム記者ノート

 本紙1月6日号に書いた私の新年の抱負を読んだ友人が言った。「あんた子どもか」
 「眠くてもすぐ寝ない。決めたことはちゃんとする」。言われてみれば確かに。でも、二つとも私にとっては難題だ。
 私、試験勉強のように苦手なことが目の前にやってくると急激に眠くなる。でも、今年はぐっとこらえようと。有言実行も難しいことだけれど、がんばってみようと。
 子どものような文章に秘められた決意には理由がある。ついに三十路を迎えたのです。
 路とはミチとも読む。「道」と同義だけれども、私は少しひねって、「未知」。三度目の路には何が起こるのやら。ただ、これまで以上にしっかりしなければならない路ということはわかっている。
 二十路の時はもっと馬鹿だったなぁ、四十路の時はもっと体にガタが来ているんだろうか。などと思ったとき、昔聞いた言葉が思い浮かんだ。
 「子どもしかるな、来たみちだから。老人笑うな、行くみちだから」
 誰の言葉かはわからないが、実に深い言葉。ようは人にどうこう言わず自分は自分でがんばる。だからこその抱負です。(森田靖久)
 

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