我が子2人を誘い出し、町内のホタルスポット2カ所を巡った。妻とは去年も見に行ったようだが、私と出掛けるのは5年ぶり。娘が2歳、息子はまだ赤ちゃんのころだ。
現場に到着し、車から降りるや否や、娘が「ほー、ほー、ほーたる来い」と大声で歌い出した。どうやらここに来るまでの車中で、私が鼻歌交じりに歌っていたフレーズを覚えていたようだ。しっとりとした雰囲気でホタル鑑賞を楽しんでいた数組の先客は失笑。「にぎやかですみません」と謝る私をよそ目に、今度は、2人で飛び交うホタルの捕獲が始まった。まさしくホタル狩りだ。写真を撮っている人もいたので、慌てて制止するも、ハイテンションの子どもたちを抑え込むことができるわけもなく、見物客の集団から離れた場所に誘導し、一緒にホタル狩りを楽しんだ。
帰りの車中、「なんでホタルは光るん?」「何を食べとるん?」と質問攻めにあうなど、久しぶりに子どもたちと会話が弾んだ。いつもは「9時までに寝なさい」と口やかましく言っているが、こんなひと時を過ごせるのなら、たまの夜更かしも悪くはない。(太治庄三)