「親子の昆虫標本」

2013.08.31
未―コラム記者ノート

 2年前から昆虫標本を作り続けている永田雄士君(新井小学校5年)を取材した。出来上がった標本には、思わず目を見張った。クワガタムシやトンボ、ハチや水生昆虫まで、100種類以上の昆虫たちが、今にも飛び出しそうな姿で、ケースに収められていたからだ。母親の真子さんの仕事の関係で、春日町のデイサービス施設で取材をしたが、職員や利用者も標本を見るなり驚きの声を上げていた。「どこで採ったの」「どうやって標本にするの」などと質問攻めにあっていた。ケースは真子さんの手作りで、標本作りは親子の共同作業だ。
 永田君は、市内外の昆虫採集イベントにも参加し、ハチ北高原などでも採集したことがあるという。今一番捕まえてみたい昆虫は、日本最大級のチョウ「モンキアゲハ」とのこと。
 取材中も、窓の外にチョウが飛んでいるのを見つけると、「アゲハチョウや!」と叫び、いかにもうずうずしている様子。「採りに行ってもいいよ」と言うと、目を輝かせて、網を片手にアゲハチョウを追いかけて行った。なんとなく、ほほ笑ましい光景だった。(田畑知也)
 

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