メキシコという国をインターネットで検索すると、関連キーワードに表示される言葉がすごい。治安、マフィア、麻薬戦争、ようやく料理―。あぁ、大丈夫だろうか。
8月30日からメキシコへ行ってきます。篠山市出身のプロボクサー、角谷淳志君のWBC世界タイトルマッチの取材のために。
彼との付き合いは長い。西日本、西部日本、全日本の各新人王、日本タイトルマッチ挑戦、世界ランク入り―。軌跡を追い続けた3年だった。
その彼から世界戦が決まったと連絡を受けたとき、私の心はメキシコに飛んだ。乗りかかった船なら、最後まで付き合いたかったから。
角ちゃんには「メキシコ?行くに決まっとるやろ」と答えたものの、本当は不安でいっぱいです。行きも帰りも滞在中も基本的に一人なのです。
マフィアに襲われたらどうしようと知人に相談したら、「アミーゴ!と言えば大丈夫」。たぶん、撃たれる。
でも、行くしかない。丹波人の活躍ならどこへでもという丹波新聞魂で、私も地球の裏側で闘ってこようと思う。
無事を祈っていただければ幸いです。(森田靖久)