できる備えを

2013.09.05
未―コラム記者ノート

 大雨に見舞われた9月2日は、午前5時過ぎに起きていた。雷を伴った強い雨が降り、時間を追うごとに雨脚は強さを増し、地鳴りのような雷が近くに落ちた。極短い停電が2度あったと感じた。「あまちゃん」をBSで見終わる頃には小降りになり、「ひどい雨だったが短時間だったので、被害は出ていないだろう」とのんびり構えていた。
 ところが、である。氷上や柏原では被害が出ていた。自宅近くの青垣町桧倉のテレメーターは1時間の最大雨量が24ミリだったが、柏原町母坪は88ミリと、同じ市内でも大きな違いがあった。
 谷川や水路は幅が狭く、さほど深くもなく、容積が小さい。短時間にどっと降られると、あふれ出るよりない。山水も同様で、吸収できない分はあふれる。河川の本流にたどりつくまでにあふれ出た水が、被害の原因だろう。
 今回は、短時間だったこと、集中豪雨の前にそう降っていなかったことが不幸中の幸い。幸いすることがあれば、不運な事もあり得る。不運な局地的集中豪雨に見舞われた時に少しでも被害を軽減できるよう、土のうの準備など、出来る備えを。(足立智和)
 

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