休日、奇遇な出会い

2013.10.19
未―コラム記者ノート

 本紙の休刊日に京都へ行って来た。青垣町の一番奥のわが家はサンテレビが映らず、KBS京都を見て育った。幼い頃からブラウン管越しに見ていた鴨川の流れにそそられるのは、旅情でなく、郷愁だ。
 以前働いていた居酒屋で杯を傾けていたら、偶然、近くの串焼き店で働いている柏原高校の同級生(氷上町出身)が現れた。祇園の八坂神社の近くに丹波市出身者が店を開いた本紙の記事を思い出し、2人で繰り出した。その店で、近くの料亭で働いている山南町出身の若者に出会った。翌日、見に行った友人のライブ会場でも、音響担当の若者が「丹波のどこですか。僕は柏原です」と声をかけてくれた。奇遇な出会いが続いた。
 「帰るのは、何年かに1度」と言う彼ら。毎日忙しく、心情的に遠く感じるのかもしれない。自分もそうだった。
 篠山から亀岡に続く国道372号は快適で、狭かった同国道から京都縦貫道の「千代川」インターに続く難所も改修中。随分「近くなった」。友達を誘っていなかに黒枝豆狩りに、という「遊び」も悪くないと思うようになったのは、自分が歳を重ねたからか。(足立智和)
 

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