県の第3次行革プランの叩き台となる企画部会案が公表された。丹波県民局は、4年前の2次プラン策定に向けた同部会案で阪神南、阪神北県民局との統合が盛り込まれたが、地元の反発で撤回された。
前回、県民局廃止に目を奪われ、気づかなかったのが、柏原看護専門学校だ。丹波市に移譲され存続が決まったが、一度は県が閉校を決め、学生募集の中止を公表した。
2次行革プランでは、看護専門学校事業は、「県全体の需給の見通しや県全体の看護師養成・確保といった観点も考慮しつつ、見直しを行う」と書かれていた。この「見直し」が、閉校を意味するとは当時、思いもしなかった。
苦い教訓を踏まえ、今回の行革プランのたたき台を見た。156ある資料は「見直し」が並ぶ。人口シェア県内2%の丹波地域に関する具体的記述はほぼない。裏返せば、ほとんどが隠れている。
行政課題は多岐にわたる。時代、時節にあったものに変えるのは当然だ。「見直す側」に説明責任があるのも、これまた当然のこと。3度修正の機会がある。策定まで注意深く見たい。(足立智和)