久々に自宅裏山の手入れをした。私の名前を短縮して「タジゾーの森」と名づけている約1ヘクタールの雑木林。数年前まで友人らと一緒に、不要な木々を伐採するなどして管理してきたが、近ごろは、ほったらかしだった。
手入れにより整然としていた森の中は、わずか数年で竹が林立し、林床は笹や低木で覆い尽くされていた。まずは、生え放題になっている竹を伐採。30本は倒しただろうか。倒した竹は、枝を払い、長さを切りそろえて集積した。
この時期、森の中で作業をしていると、決まってやってくる小鳥「ルリビタキ」が今回も登場。下草刈りなどの作業に驚いて飛び出してくるクモや小さな虫にありつこうという算段だ。私から常に3メートルほどの距離を保ち、枝や切り株の上でたたずみ、その機会をうかがっている。私に愛想を振りまくのが目的でないと分かってはいても、つぶらな瞳で見つめられていると、なんだか応援されているようで、作業にも力が入る。
休憩のため手を休めると、汗だくの体から湯気が立ちのぼった。この日ばかりは森の中を吹き抜ける寒風が心地よかった。(太治庄三)