「この花が咲くと、もうすぐ春が来るんだなと思うよ」―。春日町小多利の男性は、そう話した。男性宅の庭のロウバイが、満開になったと知らせを受けて取材したときの言葉だ。青垣地域のセツブンソウ自生地では、早咲きのセツブンソウが開花したとのニュースも。着実に春が近づいていることを実感した。
立春が過ぎ、暦の上では春だといっても、まだ2月。寒い日が続き、雪が積もる日もある。寒いと独り言が多くなるような気がしている。「あぁ寒っ」「雪降っとるやん、寒いはずやで」。車を運転しながら、決まり文句のようにつぶやいている。
春は出会いと別れの季節。最高学年の学生たちは、もうすぐ卒業を迎える。思い出の校舎に別れを告げ、それぞれの思いを胸に新たな道へ進むことだろう。中学生のときの先生が言った。「あつく三宝を敬え。三宝とは、友達・笑顔・思い出のことなり」。
私も、人並みに出会いと別れを経験した。とりわけ、この1年間は出会いが多かった。今年も地域の熱い話を聞くべく、多くの人に出会いたい。もうすぐ、記者2年目。(田畑知也)