地域医療支援グループ「ささゆり」(松本正義代表)が、ささやま医療センター(篠山市黒岡)で野鳥写真展を開いている。養父市のアマチュア写真家、塚本正昭さんが撮影したもので、30点が展示されている。6月6日まで。
青空を背景に飛翔するオオワシやミサゴ、松の枝から飛び立つクマタカなど、大型猛禽類の躍動感あふれるシーンを捉えた写真が目を引く。また、メタリックブルーの体に朱色のくちばしのブッポウソウや、頭部の長い冠羽(かんう)が美しいヤツガシラ、桜の幹にあいた洞(うろ)から顔をのぞかせるオオコノハズクなど、人生で一度は出会ってみたい珍鳥が、鮮やかな色彩とブレひとつないシャープな写真で紹介されており、思わず感嘆のため息が出た。
いずれの写真も和紙に印刷されており、落ち着いた雰囲気を醸し出している。どの写真も簡単に撮れたものなどないだろう。作品からは撮影者の苦労が偲ばれるとともに、決定的瞬間を捉えることができた喜びが伝わってくる。
「ささゆり」では、患者や医療スタッフの心をいやす作品を随時募集している。(太治庄三)